健康効果

飲酒文化と日本酒の関係

日本酒は古くから日本人の生活に根付いてきたものとして、神事や祝い事にはつきものでした。
そのため、ハレの日に飲む日本酒には特別な意味があります。

一年の無病息災を願って飲む日本酒が屠蘇です。
もともとは生薬を酒や味醂で浸して造る薬酒であり、数種類の生薬を赤い三角の袋に入れ、大晦日に井戸に吊るしておいてから、元旦の早朝に酒に浸して飲む、というのが伝統的な作法でありました。

旧暦の3月3日は桃の節句ですが、かつては宮中で桃の花を浮かべた酒盃を遣り水に流しながら和歌を詠む、という「曲水の宴」という行事が行われていました。
同様に、旧暦の9月9日は菊の節句であり、菊の花を浸した菊花の酒が振る舞われていました。
桃と菊は共に長寿を願うものでありました。

神社の境内には、「御神酒」として日本酒の樽が奉納されているのをよく見かけます。
古代より、日本酒は神様に祀る供物としての役割がありました。
そして神事の後には神様に供えた酒や食物を皆で分け合い、神の霊力を分けてもらうというのが習わしになっていました。
祭りや結婚式では、樽のふたを木槌で割ってから皆で酒を飲む「鏡開き」が行われますが、これは神を媒介として人々の結束を強めるという狙いがあるといいます。